私は自分の現場を持っています。
現場を生き、現場で働いています。
しかし現場を持っていることを、いかにも凄いことのように言うのは妙な話で、生きとし生けるものすべての人は皆、現場を持っています。
だから現場を生きているだけで、それをさも特別なことのように言うのは烏滸の沙汰であります。
普段、働いている人は何かをしています。
追い立てられるように何かをしています。
それぞれの現場の中で何かをして、成功したり、失敗したりを繰り返しています。
何もしないことはありませんし、何もしないなんて許されません。
それが現場を生きるということです。
それを称揚することは極めて普通のことであり、あまりに当たり前のことなのに、それをすることが特別であり、そうして生きる自分たちに選民意識を持って、「身を修め現場で戦う自分ちゃん」に自己陶酔し、その「現場報告をする自分ちゃん」たちで集って「公論形成」をすると息巻いて、結局十年近く時を費やしても何一つ形になるものは作れず、ひたすら「選ばれし者の恍惚」のみを感じで悦に入るだけの有り様を世間に晒している集団を観察しておりますと、「何もしないことをする」という哲学めいた考え方の大切さを感じます。
大人は何かをしている状態であるのが当たり前です。
そのことを得意げに語ったところで、誰もがそうだよねで話が終わります。
みんな頑張って生きてるよねで会話が打ち切られます。
新興宗教の集まりなんかでもそうです。
私たちは素晴らしい教えを学んでいるよねと頷き合って、自分たちがいかに特別であるかを確認して、そのことに喜びを見出して、そこから一歩も動いていないのに、人より進んだ地点に到達していると錯覚しているのです。
それよりも「何もしないことをする」を本気でやってみることの方がよほど有意義な人生を送れるのではないでしょうか。
というわけで、何もしないで暇を持て余している私は部屋でビールを飲みながら肉ヘドロ将軍について語るという有意義な時間を過ごしてみましょうか。
肉ヘドロ将軍の片割れであるドロヘドロは自分の現場でどのような待遇を受けているのでしょうか。
そのことについて、肉ヘドロ将軍の片割れであるドルガバいい肉が、壇ミッツさんらと集まった席で愚痴をこぼしていたという話はもうしましたよね?
もう既にした話かもしれませんが、もう一度繰り返しても問題はないでしょう。
肉ちゃんは夫であるドロヘドロが職場で同僚にバカにされている事実に憤っていたそうです。
イボのマンガのイメージのままイボりん企画を見ると結束の強いスタッフであると錯覚してしまいますが、実際はそんなことは微塵もなく、互いのことを尊敬し合っているなんてこともなく、思いのほか冷めた関係にあるようです。
ドロヘドロに直接会ったことのある人ならば分かると思いますが、彼はマジモンのヤバイ奴オーラを出していて、それゆえに職場でも浮いた存在なのでしょう。
ドロヘドロは社会常識がまったくないのに、異様に選民意識だけは高く、人とコミュニケーションを取るのが苦手なのに、他人を小馬鹿にしたような態度でいる野郎なので、他のスタッフから見たら、目障りに感じたり、癪に触ったりするのかもしれません。
しかし他人の気持ちを理解することがまったく出来ないドロヘドロは自分の態度が問題であるにも関わらず、相手が一方的に自分に冷たく接して来ていると思い込み、それを妻であるドルガバいい肉に嘆いてみせたといったところでしょうか。
ドロヘドロはこれまでの人生でもそのように自分は冷遇されていると感じて生きてきたのでしょう。
そんなつらく暗い人生がこれからも続いてゆくと思っていたところに、イボ道場が始まったわけです。
道場の門弟に登録し、道場後に開かれる飲み会「場外乱闘」に参加したことがある方ならば分かると思うのですが、あの場でのドロヘドロへの持ち上げ方は異常です。
ドロヘドロは会場の後片付けもあり、飲み会の席に30分ほど遅れてやって来るのですが、ドロヘドロが店に入ってくるなり、参加者全員から割れんばかりの拍手で迎えられ、大声援を浴びて椅子まで引いてもらい着席するのです。
そのあとも門弟たちに囲まれて賞賛を受け、それまでの人生では決して味わうことのなかった夢のような時間を満喫するのです。
おそらくドロヘドロはあの場所を決して手放したくはないという強い思いがあるのでしょう。
ゆえに深夜だろうと休日だろうと関係なく、道場を守る為の活動を続けられるのです。
そして、そのように賛美され続けていると、自分は本当に優れた人間だと錯覚し、自らを「物書きの端くれ」だとかトンチンカンなことを口走ったりして、いっぱしの言論人を気取り出すのも仕方がないのかもしれません。
その思い込みが余計に実際の現場の自分の不遇をつらくさせ、妻に他のスタッフについての不平不満を漏らす結果となり、その妻が壇ミッツさんなどに「夫はスタッフからバカにされ、見下されている」と愚痴ることに繋がるのです。
肉ヘドロ将軍の活動は決して職場への貢献にはなっていませんが、二人にしてみりゃそれは別にどうでも良いのでしょう。
何故なら職場に貢献し、スタッフを喜ばせても連中はヘドロに感謝することもなく、バカにし続けるに決まっているのですから。
まさにこれは自分の現場を蔑ろにしている行為ですが、ドロヘドロが傾注している道場こそが彼にとって大切にすべき本当の現場であるのだからそれでも構わないのでしょう。
実際にヘドロのブログやツイッターの効果でライトな読者は離れていることは間違いないのですが、それでもイボナメクジはそれを野放しにしているのですから、ヘドロの行動は問題なしなのでしょう。
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仏法僧
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