日本で唯一の議論の場を標榜するゴー宣道場の師範泉美木蓮氏だがAbemaTVでのコロナ議論でほぼ通用せず、インフルエンザ脳症の発生率すら答えられなかった。

代わりに脳症の年間患者数,発生率,子供の死者数,致死率等に答えておきたい。
データは国立感染症研究所の『今冬のインフルエンザについて』から使用。
国立感染症研究所 インフルエンザ https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/a/flu.html
コロナ軽視派は最近子供のインフル死者、脳症を強調しインフル危険性を主張するので、過去3年間の子供と高齢者の脳症患者数、発生率、死者数、致死率を算出する。
2019-20シーズン
インフル患者数 728.1万人
0-4歳 11.8% 859,158人
5-9歳 23.5% 1,711,035人
60歳代 4.8% 349,488人
70歳↑ 4.3% 313,083人
インフルエンザ脳症全患者数 254人
0-4歳 34% 86人
5-9歳 36% 91人
60歳↑ 5% 13人
全患者における脳症発生率
254÷7281000≒0.000035%
(患者10万人あたり3.5人)
年齢別発生率
0-4歳 86÷859,158≒0.0001%
5-9歳 91÷1,711,035≒0.00005%
(10歳未満の患者10万人あたり6.9人)
60歳↑ 13÷(349,488+313,083)≒0.00002%
(60歳以上の患者10万人あたり2人)
2018-19シーズン
インフル患者数 1170.4万人
0-4歳 12.2% 1,427,888人
5-9歳 17.1% 2,001,384人
60歳代 6.7% 784,168人
70歳↑ 7.8% 912,912人
インフルエンザ脳症全患者数 223人
0-4歳 83人
5-9歳 71人
60歳↑ 19人
全受診者におけるインフル脳症発生率
223÷11,704,000≒0.000019%
(患者10万人あたり1.9人)
年齢別発生率
0-4歳 83÷1,427,888≒0.000058%
5-9歳 71÷2,001,384≒0.000035%
(10歳未満の患者10万人あたり4.5人)
60歳↑ 19÷(784,168+912,912)≒0.000011%
(60歳以上の患者10万人あたり1.1人)
2017-18シーズン
インフル受信者数 2209万人
0-4歳 10% 2,209,000人
5-9歳 19% 4,197,100人
60歳代 7% 1,546,300人
70歳↑ 9% 1,988,100人
インフルエンザ脳症全患者数 168人
0-4歳 55人
5-9歳 43人
60歳↑ 22人
全患者における脳症発生率
168÷22,090,000≒0.0000076%
(患者10万人あたり0.76人)
年齢別発生率
0-4歳 55÷2,209,000≒0.000025%
5-9歳 43÷4,197,000≒0.00001%
(10歳未満の患者10万人あたり1.5人)
60歳↑ 22÷(1,546,300+1,988,100)≒
0.000006%
(60歳以上の患者10万人あたり0.6人)
子供のインフルエンザ死者
2019年人口動態統計によると1-4歳、5-9歳の死因の第4位である。
人口動態統計は1〜12月で年齢が1-4歳、感染症研究所の統計は前年36週〜35週、0-4歳なので正確な致死率は算出できず参考程度だが、2019-20と2018-19に当てはめ患者数から致死率を算出する。
2019年インフルの死者
1-4歳 17人
5-9歳 10人
2019-20シーズン
17÷859,158≒0.00002
(0-4歳患者10万人あたり2人)
10÷1,711,035≒0.000006
(5-9歳患者10万人あたり0.6人)
2018-19シーズン
17÷1,427,888≒0.000012
(0-4歳患者10万人あたり1.2人)
10÷2,001,384≒0.000005
(5-9歳患者10万人あたり0.5人)
これらの計算は、インフルの子供の被害はデータも出さずに殊更強調して恐怖を煽り、コロナ対策を不要とする「コロナ軽視派」のアンバランスさを指摘するものであり、インフル軽視を誘うものではない。
しかし脳症発生率や致死率は子供においても極めて低い。
一方コロナは少ない感染者数でありながら後遺症に苦しむ声が若年者からも上がり、発生率は日本の各調査でも高確率で多様である。
対策せずに感染が本当に広まれば子供の死者も出る可能性は高い。
また、後遺症患者の救済は既に社会の問題とすべきものである。

子供のインフル被害を真に憂えるならば、尚更手洗いうがいマスク換気は今後もして不幸な子供を減らそうと言うべきだろう。
それをせず対策軽視を叫ぶのは理屈に合わず、ただ子供のインフル被害を盾にしてコロナ軽視の自分の主張を際立たせたいという邪念による利用である。
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時折イボナメクジは武士になるが、これが武士の在り方か?
背中向けて敵前逃亡、道場に籠城、これじゃあ、ただの落ち武者ですがな。( 笑
代表師範に仇討ちを切望する声も、イボナメクジ村長は道場の門を締め切り、ひたすら『本の力だ』『本の力だ』『本の力だ』ブツブツと念仏を唱えるような腰抜けぶり。
イボナメクジとドロヘドロの凸凹コンビが勇ましいのは漫画の中とブログだけ。現実はビビり症。
この記事へのコメント
初めまして
いわゆる「インフルエンザ脳症」ですが、インフルエンザが発症してから、その後に服用する薬(特に解熱剤)に原因があると20年前から注意喚起されています。
風邪薬と解熱剤すべてがインフルエンザ脳症のすべての原因と断定しませんが、それはこの20年間、医師も薬剤師も「インフルエンザ脳症」になる可能性の風邪薬と解熱剤の処方にはかなり注意してます(ただし医療事故はあります)
https://www.clinicfor.life/articles/d-018/
「インフルエンザの時服用すると危険な解熱剤とは?医師が解説します。」
あちらの漫画家と自称小説家はコロナよりも「インフルエンザ脳症」のほうが怖いと言い続けるのだったら、まずは風邪薬と解熱剤の使用について注意喚起すべきなのに、すでに医者と薬剤師の方々のほうが出来る限り気を付けていますよ。